てんどん.tokyo  天麩羅天音 

値段による天丼の差について

中  1600円
上  2650円
特上 3500円
かき揚げ丼 3050円
(2016.4.1.現在)

よく聞かれるのであるがどう違うのか?

作る時の気迫の込め方が
違うだけだ!(* ̄∇ ̄)ノ


めんどくさくてそう答えたけど
お客には受けなかった。

というわけで、解説です。

作り手としては、どの値段の天丼
を食べても満足感が得られるように
努力はしているつもりである。

一言で言っちまえば天種の食材の価格の差である。

したがって食材のお値段がわからない人にはまったくCPが解らない。

二三具体例を挙げると

太白胡麻油綿実油の値段にどれだけ差があるか。
同様に、本三つ葉と水耕三つ葉の差 巻海老冷凍輸入海老
北海道産の青柳の大星や江戸前の小柱と外国産イタヤ貝の柱
アンダーバークリックするとAmazonで値段が?
等、値段も知らず、口にしたこともない場合きっと高く感じると思います。

食材が高価なら必ず値段分だけ美味しいか?
必ずしもそうではない場合もある
店主は違いが分かっても、人様のお口の中まではなかなか
はかり知ることはできない。
まあ、不味けりゃ八十年以上も店は続かんだろうしーー。
当店に御来店のお客様はすべて目明きで目暗はいないと信じ
手を抜かないようにしているつもりだ。

さて その中身についてですが

説明すると長くなるが仕入状況で中身は毎日異なる。

生鮮魚介は漁師さんたちが船で海に行って採ってきます。
そして、漁港で水揚げされ、トラックや飛行機で築地市場に運ばれます。
そいつを毎日買い出しに行って当店に来て、下拵えがされて
揚げだねになります。

もし、当店で召し上がってから、このHPをご覧になって
内容が違っていた場合 
中身が貧弱であったなら、相場が高かったか、店主が仕入れをしくじった、
豪勢であったなら相場が安かったか、上手く値切れた。
とご理解ください。

スタンダードな内容

上天丼 巻海老1本必ず保障 通常2本ですが、仕入れにしくじった日は1本
魚2点 キス1枚、江戸前穴子半分等  野菜 
かきあげ中身は青柳小柱と白魚と本三つ葉とすみいか、小海老等季節や仕入れで流動的

特上 上天丼にプラス巻海老1本、魚 上より豪華にして貝類も場合によって入れる
かき揚げはスペシャル

中 インポートの海老です。船凍の天然にすることにしています。同じ輸入ものでも
プラント養殖のもの、保水材を使い無理にプリプリ感を出したものや、殺菌漂白の
強いものは使用しません。魚は概ね入りますが、入らないときは海老2本です。
海老、魚、野菜2-3点 かき揚げになります。
ただし、かき揚げの中身は特上、上より原価的に安く作られます。

かき揚げ丼

上天丼に入るかき揚げの1.3倍のかき揚げが2個
もしくは2.5倍のものが1個入ります。
はじめてお召し上がる方にはお勧めいたしません。





画像をクリックするとつぶやきが?
食材中身が安いからといってまずいものは使わなっていない。
どれが『オトク』かというとどれも『オトク』である。作り手からしてしてみればCPは上が1番いいはずである。東京中店主が覆面調査したなかでは、2000円台で、活け巻海老や柱の入ったかき揚げにはお目にかかってない。
もし他所でこの内容のものを販売すると推定すると適正値段はたいしたことないサイドディッシュをつけて、3800円と店主は考察している。

近所のデパートに入っている××ホテルの有名処の天丼とウチの特上丼とお値段は変わらんと思うが(ウチは内税だけど)食材のわかる方。食べくらべてはいかがかな?
あまりホントのことを書くとヨソ様の悪口になってしまうのでさわりだけーーー
ウチはどんぶり上げ底にしてないよ。重いと高齢者に優しくないと思うから。
中に使っている海老もインポートものだけどちゃんと吟味してるよ。保水材でプリプリ感のあるものとか、或るモノでアクが出ないようにした海老とかじゃないよ。

ニセモノ一杯混ぜればもっと安く提供できて儲けられるけど、食べて体に良くないものは提供したくないし、かつ先代より味が落ちたとも云われたくないので、営業努力でできない部分は価格転嫁させていただいております。
ただ言い訳するとこの20年で中天丼は50円しか値上げしてないですよ。

最後に値段だけで外食をされている方

河岸 宏和さんの著書 激安食品が30年後の日本を滅ぼす!を読むことをお勧めいたします。